歯ぎしり・食いしばりは要注意!
「朝起きたら顎が疲れている」「歯がしみる」「詰め物や被せ物が取れやすい」などのお悩みはありませんか?
もしかすると歯ぎしりや食いしばりが原因かもしれません。
今回は歯ぎしり・食いしばりで起きる症状についてお話しさせて頂きます。
・歯ぎしり・食いしばりとは?
【歯ぎしり】や【食いしばり】は上と下の歯をギリギリこすりつける動きやギュッとかみしめる悪習癖のことをいいます。癖になっているため、無意識に行なわれていることが多く、本人が気付きにくいのも特徴です。
通常、リラックスしている場合、上下の歯は接触することはありません。安静空隙と呼ばれる約2mmの空間が上下の歯の間にあります。
しかし、歯ぎしりや食いしばりの癖がある方は、この空間がないことが多く、常に歯や顎に力がかかっていること場合が多いです。歯や顎関節に負担がかかり、トラブルの影響となります。
歯ぎしりや食いしばりが引き起こす影響を説明いたします。
- むし歯
歯に力がかかることにより歯に亀裂が入ることがあります。亀裂からむし歯の原因菌が侵入し、歯の内部で虫歯が大きくなります。細かい亀裂は見た目・レントゲンでもわかりにくい場合が多いので、気づきにくい場合もあります。
- 歯周病の悪化
歯周病は歯周病の原因菌により歯周組織に炎症が起き、顎の骨が溶けてしまう疾患です。歯に負担がかかることにより周囲の顎骨にも負担がかかり、顎骨の吸収が進みやすくなります。歯周病治療において食いしばりや歯ぎしりによる力をコントロールすることは、治療の結果を左右する非常に重要な要素のひとつです。
- 歯根破折
根管治療を行なった歯に多いトラブルのひとつとして歯根破折があります(神経のある歯にも起こる場合もあります)。歯ぎしりや食いしばりによる負荷がかかり続けることによりヒビが入り、歯の根が割れてしまう状態です。歯根破折が起きてしまうと抜歯を行わなければなりません。
- 詰め物・被せ物が取れやすくなる
詰め物や被せ物は歯にセメントで装着を行います。歯ぎしりや食いしばりによる過度な負担はセメントが溶け出しやすくなり、詰め物や被せ物が取れやすくなります。また、詰め物が欠ける・割れる危険性もあります。
- 知覚過敏
歯周組織に負担がかかると顎骨が吸収しやすくなります。顎骨が吸収すると歯肉(歯茎)も痩せやすくなり、歯根が口腔内に露出します。歯根の表面には細かい穴が開いており、歯の中の神経にトンネル状につながっています。歯根表面に刺激が加わると中の神経が刺激されしみる症状が出ます。
ご自身の歯を長く使っていただくためにも噛む〈力〉のコントロールは非常に大切になります。
歯ぎしり・食いしばりが原因で歯のトラブルが引き起こされているかもしれません。
歯のトラブルでお悩みの方はお気軽にご相談ください。
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