子どもの「歯医者嫌い」はどう克服する?完全個室と女性歯科医師による、親子に寄り添う診療スタイル

こんにちは。豊田駅やがわデンタルオフィス院長の矢川彰悟です。
日々の診療の中で、小さなお子様をお連れの親御様から最も多くご相談いただくお悩みの一つが、子どもの歯医者嫌いに関する問題です。歯医者に向かう道中から泣き出してしまったり、いざ診療用の椅子に座った途端に口を固く閉ざしてしまったりするお子様の姿を見て、どうすればスムーズに治療を受けさせてあげられるのだろうかと、頭を抱えていらっしゃる親御様は非常に多くいらっしゃいます。
子育てや家事、お仕事などで毎日忙しく過ごされている中で、泣いて嫌がる子どもをなだめながら歯科医院へ連れて行くのは、親御様にとっても大変な労力と精神的なストレスがかかるものです。そのため、乳歯に少し黒い点を見つけても、痛がっていないからもう少し様子を見ようと受診を先延ばしにしてしまうケースも少なくありません。
しかし、お口の健康は一生涯の財産であり、小児期の歯科体験はその後の人生におけるオーラルケアの習慣を決定づける非常に重要なターニングポイントとなります。子どもの頃に歯医者に対して強い恐怖心を抱いてしまうと、大人になっても足が遠のき、結果として将来多くの歯を失う原因となってしまいます。
私たち歯科医療従事者の使命は、単に虫歯を削って詰めることだけではありません。
お子様が自ら進んで大きなお口を開けられるように心を育み、歯医者を「怖い場所」から「お口の中をスッキリと綺麗にしてくれる楽しい場所」へと変えていくことこそが、本当の意味での小児歯科の役割であると考えています。
この記事では、お子様がなぜ歯医者を怖がるのかという心理的な背景を紐解きながら、ご家庭でできる克服のためのアプローチ、そして当院が実践している「親子に寄り添う診療スタイル」について詳しくお話ししたいと思います。
目次
- 1.なぜ子どもは歯医者を嫌がるのか?心理的・物理的な理由
- 2.歯医者嫌いを克服するための家庭でのアプローチ(Q&A)
- 3.当院が実践する「怖くない」小児歯科トレーニング
- 4.女性歯科医師が在籍。優しく丁寧なコミュニケーション
- 5.親子で安心して通える完全個室と充実の設備
- 6.まとめ ─ 歯医者を「楽しい場所」に変えるために
1.なぜ子どもは歯医者を嫌がるのか?心理的・物理的な理由
お子様が歯医者を嫌がる理由を理解するためには、子どもの目線に立って歯科医院という空間を見つめ直してみる必要があります。
[ 子どもが歯医者を怖がる3つの主な理由 ]
理由1:未知の環境に対する純粋な恐怖心
見たこともない大きな機械に囲まれ、眩しいライトで顔を照らされる状況は、子どもの防衛本能を強く刺激します。自分の口の中で何が始まるのか見通しが立たないことが、パニックを引き起こす最大の引き金となります。
理由2:歯科医院特有の物理的な刺激
歯を削るキーンという高い金属音や、バキュームの水を吸う音は、聴覚が敏感な子どもにとっては恐怖の対象となります。さらに、消毒液の独特な匂いや、口の中に水が溜まる息苦しさなど、五感で感じるあらゆる刺激が重なり合います。
理由3:過去のネガティブな記憶(トラウマ)
過去に他院で治療を受けた際、泣いているところを無理やり押さえつけられて痛い思いをした経験がある場合、その記憶は深く心に刻み込まれます。この記憶がフラッシュバックすることで、入り口のドアを見ただけで泣き叫んでしまう状態に陥ることがあります。
2.歯医者嫌いを克服するための家庭でのアプローチ(Q&A)
歯医者嫌いを克服するための第一歩は、歯科医院の扉を開ける前の、ご家庭での親御様の声かけから始まっています。小児歯科の現場で親御様からよくいただくご質問についてまとめました。
Q. 歯医者に行く前、子どもにどう伝えればいいですか?
A. 「痛くしないから大丈夫だよ」「何もしないからね」と嘘をついてしまうのは避けてください。実際に風を当てたり触ったりした時点で、子どもは嘘をつかれたと感じ、不信感を抱いてしまいます。「お口の中のばい菌さんをやっつけるためにお掃除に行くんだよ」と、前向きで具体的な目的をわかりやすい言葉で伝えてあげてください。
Q. 泣いて暴れてしまうのですが、連れて行ってもいいですか?
A. もちろんです。当院では、泣いているお子様をいきなり押さえつけて治療を始めるようなことはいたしません。まずは診療室の雰囲気に慣れてもらうことから始め、お子様のペースに合わせて少しずつステップアップしていきますので、安心してお任せください。
Q. 歯医者で上手にできた時は、どう褒めればいいですか?
A. 「偉かったね」と結果だけを褒めるのではなく、「大きなお口をずっと開けていられたね」「先生のお話をしっかり聞けたね」と、お子様が頑張った具体的な行動を言葉にして褒めてあげてください。それが次回の通院への自信に繋がります。
3.当院が実践する「怖くない」小児歯科トレーニング
豊田駅やがわデンタルオフィスでは、お子様の恐怖心を解きほぐし、自ら進んでお口を開けられるようになるための手法として、世界的な小児歯科の標準とされている「TSD法(Tell-Show-Do法)」を実践しています。
[ TSD法の3つのステップ ]
ステップ1:Tell(話す)
これから何をするのかをお子様にわかりやすい言葉で説明します。風をかける器具を使う際には「これからお口の中に風のドライヤーを当てるよ」と伝えます。
ステップ2:Show(見せる)
実際に使う器具をお子様に見せたり、触らせたりします。お子様の手の甲にシュッと風を当てて見せ、「ほら、ただの風だから痛くないでしょ?」と体感してもらいます。
ステップ3:Do(行う)
すでに何をされるのかを頭と体で理解しているため、実際に口の中で処置を行っても、お子様は驚くほど落ち着いてお口を開けてくれるようになります。
初めて来院されたお子様で恐怖心が強い場合は、治療台の椅子に座る練習や、お水でおうがいをする練習だけでその日の診療を終えることもあります。このトレーニング期間を通じてスタッフとの間に信頼関係を築くことこそが、その後の治療をスムーズに進める最短の近道となるのです。
4.女性歯科医師が在籍。優しく丁寧なコミュニケーション
子どもは周囲の大人から発せられる雰囲気や声のトーンに対して非常に敏感です。当院には、副院長である女性歯科医師が在籍しております。
女性ならではの柔らかな物腰と、穏やかで優しい声のトーンは、初めての場所に緊張しているお子様の心を自然と解きほぐす効果があります。母親のような温かい雰囲気で接することで、泣いてお母様の陰に隠れていたお子様も、少しずつ心を開いてくれるようになります。
診療の際は、決して上から見下ろすのではなく、必ずしゃがんでお子様と同じ目線に立ち、アイコンタクトを取りながら会話を始めます。幼稚園であったことや好きなアニメの話など、日常の会話を通じてここは怖い場所ではないという安心感を与えます。
5.親子で安心して通える完全個室と充実の設備
お子様の歯医者嫌いを克服するためには、付き添われる親御様がリラックスして過ごせる環境を整えることも非常に重要です。親御様が周囲の目を気にして緊張していると、その感情は敏感なお子様へと伝染してしまいます。
当院では、子育て世代の皆様が気兼ねなく足を運べるよう、設備設計に徹底的にこだわりました。
| 当院の安心設備 | 特徴とメリット |
|---|---|
| 完全個室の診療室 | 壁とドアで完全に区切られたプライベート空間。お子様が泣いてしまっても他の患者様を気にする必要がありません。 |
| バリアフリー設計 | ベビーカーのまま直接診療室へお入りいただけます。下のお子様を乗せたまま上のお子様の治療に付き添うことが可能です。 |
| ベビー関連設備 | 院内にはおむつ交換台やベビーキープを完備。急なおむつ替えが必要になった際も外のトイレを探す必要がありません。 |
お買い物やお散歩のついでに、ご家族皆様の生活の一部として気軽に立ち寄っていただける、居心地の良いアットホームな歯科医院でありたいと願っています。
6.まとめ ─ 歯医者を「楽しい場所」に変えるために
子どもの歯医者嫌いは、決して生まれつきのものでも、お子様の性格のせいでもありません。未知の環境に対する自然な不安と、物理的な刺激が引き起こす恐怖心が原因です。
ご家庭での前向きな言葉がけと、歯科医院でのTSD法を用いた丁寧なトレーニング、そして女性歯科医師による優しいコミュニケーションが組み合わさることで、子どもは必ず恐怖心を克服し、笑顔でお口を開けてくれるようになります。
豊田駅やがわデンタルオフィスは、地域の皆様がご家族揃って安心して通えるかかりつけ医として、お子様の健やかな成長と未来の笑顔を守るためのお手伝いをさせていただきます。
お子様の歯医者デビューをご検討中の方や、他院で治療ができずに悩まれている方は、ぜひ一度、当院までお気軽にご相談ください。
日野市豊田駅から徒歩3分の歯医者
『豊田駅やがわデンタルオフィス』
住所:東京都日野市多摩平1丁目3-15 谷井トヨダビル2F
TEL: 042-843-1841
監修者

豊田駅やがわデンタルオフィス 院長
日本大学歯学部卒業後、同大学大学院にて博士号を取得。大学病院の補綴科(被せ物の専門外来)にて助教を務め、セラミックスに関する研究や臨床経験を積む。その後、都内歯科医院での勤務を経て、2023年に豊田駅やがわデンタルオフィスを開院。日本補綴歯科学会、日本口腔インプラント学会、5-D Japanに所属し、高い専門性を活かした精密な歯科医療を提供している。特に、再発を防ぐための根本原因の追究と丁寧なカウンセリングを重視し、「納得できる治療」を通じて地域の幅広い世代の健康をサポートしている。
【略歴】
- 2013年 3月 日本大学歯学部 卒業
- 2018年 3月 日本大学大学院歯学研究科 修了 博士号取得
- 2018年 4月 日本大学歯学部歯科補綴学 第Ⅲ講座 助教
- 2019年 4月 松本デンタルオフィス / レイス歯科クリニック 勤務
- 2023年 9月 豊田駅やがわデンタルオフィス 開院
【所属学会・資格】
【論文・学会発表】
- Shear bond strength of a denture base acrylic resin and gingiva-colored indirect composite material to zirconia ceramics
Journal of Prosthodontic Research (2017年4月) / 著者: Kei Kubochi, Shogo Yagawa 他
概要: ジルコニアセラミックスに対する義歯床用アクリルレジンおよび歯肉色間接コンポジット材料のせん断接着強さを評価した研究。 - Effect of framework design on fracture load after thermal cycling and mechanical loading of implant-supported zirconia-based prostheses
Dental Materials Journal (2018年1月) / 著者: Futoshi Komine, Shogo Yagawa 他
概要: インプラント支持型ジルコニアベース義歯において、熱サイクルおよび機械的負荷後の破折荷重に及ぼすフレームワーク設計の影響を評価した研究。 - Effect of priming agents on shear bond strengths of resin-based luting agents to a translucent zirconia material
Journal of Prosthodontic Research (2018年4月) / 著者: Shogo Yagawa 他
概要: 透過性ジルコニア材料に対するレジン系合着材のせん断接着強さに及ぼすプライミング剤と熱サイクルの影響を評価した研究。 - Bond strength of CAD/CAM-manufactured composite resin and ceramic veneers to a zirconia framework
Journal of Oral Science (2019年) / 著者: Fumiaki Kimura, Shogo Yagawa 他
概要: ジルコニアフレームワークに対する、CAD/CAMで製作されたコンポジットレジンおよびセラミック前装材の接着強さを調査した研究。




